外に行きたい理由とは?
「あんたが、いつも置いてくマグアンプが美味しくって、もっと食べたいし……そのぉ、もっと美味しい食べ物もあるのかなって思うの」
「えっ?そ、そんな理由かよ……」
「そんなって、十分過ぎる理由だと思うけど?」
「はぁ……?そうかなぁ?」
俺は、確かにクリロー達を観察する際にマグアンプをばら撒いていた。
それは、来る度に有無を言わさずめくっている事の謝罪の気持ちがそうさせたのだった。
ソレイユは、もじもじと太腿を擦り合わせて俺に、にじり寄ってくる。
「よし分かった、分かった。じゃ一度外に連れてってやる。そして様子を見てから決めるからな。いいな?」
「うわぁ、ありがとう~」
ソレイユは、背中の翼をふわりと広げて浮き上がり、俺にぴたりと張り付いた。 なんだか普通の少女と変わらない……ような気もするが?
(続く)
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