馴染みの園芸店で、瞠目した件
久しぶりに馴染みの園芸店「マルシェ」の扉を開けた。
店長「いらっしゃいませ~」
店員、雛子「いらっしゃいませ♡」
遊楽「やぁ、久しぶり」
いそいそと店長がやってくると、俺の耳元に囁いた。
「ゆうさん、本店からかなりの上玉がきやしたぜ」
「おぉ、上玉か。本店のバイヤーが流してきたのか?」
「そうです。是非にも、ゆうさんに見てもらいたいとのことです」
「くぅっ、そりゃ凄そうじゃないか」
「ぜってぇ、やばいですよ。見ますか?」
「み、見るに決まってんだろ・・・」
もう何だか、見る前からぞくぞくしてきたなぁ。
店長は店の奥の作業台から、「それ」を持ってきた。
俺は、それを見た瞬間、瞠目した……
「:゙;`;:゙;`;・(゚ロ゚;)グハッ!!」
「それ」は特殊な発色をしたネオン系の花、咲き進むにつれて黄色味が増していく……
その名は、「イルミリオン」高貴な女王様だ。
遊楽「こ、これは上玉なんてしろもんじゃねぇだろ」
店長「へへっ、どうです?連れて行かれますか?」
遊楽「まぁ、まずは話さないとな」
イルミリオン「ちこう寄れ、そなたは誰じゃ?」
遊楽「クリロー捜査官の遊楽です。お見知りおきを」
イルミリオン「して、妾をどうするつもりじゃ?」
遊楽「た、た、逮捕します」
イルミリオン「ほぉ、して罪は何じゃ?」
遊楽「ゴールドネオンの罪です」
イルミリオン「そうか、ばれておったのか。仕方あるまい」
俺は、ガバリと女王様を抱き上げるとレジへと向かった。
女王「のぉ、遊楽とやら少し優しく扱え」
「はぁ、すいません」
女王様の前ではどうにも、ヘタレな俺だった。
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