馴染みの園芸店にて
久しぶりに馴染みの園芸店「マルシェ」の扉を開けた。
店長「いらっしゃいませ~」
店員「いらっしゃいませ!」
遊楽「やぁ、久しぶり」
店長「ゆうさん、クリスマスローズ特設コーナーが出来ましたので見てってください」
遊楽「ほぉ、良いもん作ったね」
店長「こちらです」
俺は店長に肩を抱かれて、特設コーナーへと向かった。
店の奥まった場所に3メートル四方の縁台が設置されており、
居並ぶクリロー達は20鉢程、いずれも美人揃いだ。
遊楽「かなりの上玉ばかり集めたね」
店長「へへっ、お一つどうです?」
店長は揉み手をしながら、上目遣いに俺の顔色を伺っている。
何だか、悪代官と越後屋の会話のようだ……
遊楽「あぁ、もちろんいただくよ。少し見させてくれないか」
店長「よこざんす、あっしは作業しておりますので決まったら声をかけてください」
遊楽「分かった」
一鉢づつ花弁をめくって見ていくと、
遊楽「うっ、おまえは……」
恥じらいを帯びたそのうなじ、、煌めくような赤、朱色、ピンク?
クリロー「よく、あたしを見つけたね」
遊楽「た、逮捕する……」
クリロー「ふんっ、一体なにの容疑かしらね」
遊楽「しらばっくれるな、お前はピンクゴールドダブルだろ」
クリロー「分かっていたのね、驚いたわ」
遊楽「俺はクリロー捜査官だからな、甘く見るなよ」
クリロー「仕方ないわね、用意するから少し待って」
遊楽「分かった、変な真似はするなよ」
俺はピンクゴールドを抱えてレジへと向かった。
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