yuurakusai2のブログ

手間をかけない小さな庭の物語(クリスマスローズ、雪割草、ハーブ等、小さな庭に自生している花々を投稿していきます♪)

第3話 ララ楽園、日本へ

 とうとう、見つけ出したトルカータスの変異種。


 それは、ダブル咲きの二株だった。うっすらと覆輪咲きの方をDido、ベインが入ってる方をAeneasと名付けた。


 まさか、ダブル咲きのトルカータスが見つかるとは思わなかった。まぁ僥倖に巡り会ったという事だろう。
 見つけた瞬間、息継ぎが苦しくなるほど興奮したのを覚えている……。


私の人生の中で、こんなにも幸せを強く感じた事はないと言っても良いぐらいだ。


 私は、DidoとAeneasを掘り起こしロンドンへと持ち帰ったが、セルフで種取をしてるうちに新たな交配種を創るという気は無くなっていた。


 それは、DidoとAeneasがあまりにも可憐な完成美を持っているからだった。
そこで、多花性で強い個体であるDidoを友人の育種家ブラックソーン・ナーセリーのロビン・ホワイト氏へ託すことにした。


 彼は、大変喜んで私の想いを理解してくれたようだ。彼は私が出来なかったDidoを育種親にして新たな交配種を創り上げる事を開始してくれた。


 その結果、原種トルカータスの特徴を色濃く受け継いだ多花性の「パーティードレス」というダブル咲きの性質をもった花弁を作り上げてくれたのです。


 残念な事に、弱い個体であるAeneasのセルフ種からは、変異が受け継がれなかったが、Didoはロビン・ホワイト氏から遠く東方の日本へと海を渡って行った。


  ヒースロー空港から約12時間、Didoはロビン・ホワイト氏と旅をした。
不思議な事もあるもんだと私は思う。Didoは私の手を離れ富山県にある松浦園芸へと引き取られていった。


 今も松浦園芸で幸せに過ごしている事だろう。Didoにとっては楽園の様な場所だ。   さよなら、私の愛しいDidoよ、永遠に……。


(fin)


拙い文章でしたが、最後まで読んでいただき有難うございました。ペコリ(o_ _)o))




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